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【将棋】藤井七段の強さを将棋ファン以外の方にわかりやすく解説

  • 2020年7月16日
  • 2020年7月16日
  • 将棋

将棋の藤井聡太七段が渡辺明棋聖に挑戦する、「第91期ヒューリック杯棋聖戦」の第4局が行われ
後手番の藤井聡太七段が勝利。シリーズを3勝1敗として見事に棋聖位を奪取
史上最年少での初タイトルを獲得しました

将棋ファンの私は第4局以外の3局は会社を早引きしてAbemaTVの中継にて見守っていました。
いずれも本当に強い内容でした。

将棋ファン以外の方にわかりやすいよう、簡単にその強さをご紹介しようと思います。

※専門的に言うと少し違うところもあるのですが、ご了承ください。

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第1局:1手でも逃げ間違うと負けの場面を31手連続で凌ぐ

見出しからして凄いですが、やってのけました。

第1局の終盤、藤井七段は渡辺棋聖の後手玉を攻めていきますが
一瞬だけ相手に攻めのターンを渡し、その局面で自分の王様が捕まらなければ勝ちという局面を作ります。

これは自分の王様の安全をみきった手で読みの間違いがあれば負けてしまう危険な局面です。

その状況を作られた渡辺棋聖は「王様は捕まるはず」と藤井七段の王様を捕まえに行きますが
1手でも間違えば王様が捕まる状況で藤井七段は31手連続で正解手を指し続けました。

渡辺棋聖は終局後も「自分のミスで王様が捕まらなかったのでは?」と調べ直していましたが
実際のところは正確に逃げれば捕まらない局面だったようで、その細く長い一本道を藤井七段は渡りきったのです。

藤井七段の恐ろしい終盤力が目立った1局目でした。

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第2局:序盤で新技を繰り出し、渡辺棋聖を圧倒する

第1局が終盤力で勝った将棋とすれば第2局は序盤の発想で勝った将棋でしょう。

42手目の5四金という手は対局を見守った日本将棋連盟会長の佐藤康光九段をして、

「1秒も考えませんでした」

といわせた新発想で、これまでの将棋の作りになく浮かびづらい1手だったと思います。

例えるならスイカに塩をかけるって普通の発想では思い浮かばないと思いますが
かけてみると美味しい。そんな1手だったかも知れません。

今後はスイカに塩をかける人が沢山いるように、この戦法を指す棋士も大勢出てくるでしょう。

第3局:渡辺棋聖が意地を見せた名局

午前中は比較的ゆったり、午後から戦いに入ることが多い1日制の将棋で
本、第3局は午前中から終盤戦に入る凄まじい展開でした。

渡辺棋聖がほとんど時間を使わずに指していたことを踏まえると
めちゃくちゃこの問題は勉強してきました。答えも知ってるので簡単です
テストの前に勉強してきたことを活かして高得点を取る学生のようでした。

もっとも渡辺棋聖が凄いところはこの局面になるには藤井七段が想定通りに指すことが前提で
1手でも違う手を指したりそもそも藤井七段が違う戦法で来たら、勉強を活かすことは出来ません。

つまりどの問題が出ても良いようにあらゆる問題をめちゃめちゃ勉強しているのです。

その中の1問がたまたまでたにすぎず、勉強した範囲の広さと深さの両方があってはじめて成立する圧倒的な将棋だったと思います。

渡辺棋聖の凄さ・強さが存分に出た1局でした。

第4局:安全な勝ち方を選ばない自分自身への絶対的な自信

第4局は終盤の手前でリードを奪った藤井七段が徐々に渡辺棋聖の王様を追い詰めていきました。

ほぼ藤井七段の勝ち」とみられる局面で二通りの勝ち方がありました。

1つは自分の玉が危険になることはないが時間がかかる勝ち方。
もう1つは自分の玉が危険になる可能性があるが最短で相手を追い詰める勝ち方。

タイトル戦という大舞台。普通の棋士であれば前者を選んでもおかしくありません。
後者は時間があれば読み切って選ぶことも出来ますが、このときの藤井七段の持ち時間は4分です。

この状況で最短の勝ちを読み切り自分の王様の安全をも読み切った藤井七段の強さと大胆さは
恐ろしいものだったと思います。

そして自分自身の読みへの絶対的な自信があったからこそ勝ち得た手順での勝利だったと思います。

まとめ

簡単に藤井七段の強さをご紹介してみました。
これから更にタイトルを獲得することが予想される藤井七段。
さらなる恐ろしい強さが披露されることをこれからも期待したいです。

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